ニトロラインによる錆びのチッピング
NitroLine Light Rust Effects
by Adam Wilder



ニトロラインシリーズのエナメル塗料は、錆びのチッピングを効果的に見せるのに最適だ。











リアルな仕上がりを得るには、チッピング表現がとても重要になる。
チッピングは地味で根気のいる作業だが、ニトロラインシリーズを使えば最小限の時間で、
プロフェッショナルなスケールモデルを仕上げることができる。












T-34戦車のリアパネルを例に、具体的な錆び表現のテクニックを紹介しよう。
すでに下地となる基本塗装とチッピングは水性アクリル塗料で施してある。
ニトロラインシリーズはエナメル塗料なので、アクリル塗料の下塗りを溶かすことなく、この上に上塗りできる。
















錆び色の塗料を大きなチッピングの上に細筆で塗る。
全部のチッピングやひっかきキズに塗り重ねる必要は無い。













同じ筆をシンナーで湿らせて、先ほど塗り重ねた箇所をなでてぼかす。















ダークラストエフェクトを使って、流れた錆びの雨だれを塗る。
細筆で縦方向のスジを引いてから
溶剤を含ませた筆で縦方向になでて、なじませる。













飛沫を飛ばすスペックリング手法は、微細な錆び表現に最適の方法だ。
まずコシの強い筆にブラウンラストを含ませて、紙片などに擦りつけ、余計な塗料をふき取る。














次に、筆をモデルの上で注意深く弾いて、飛沫を飛ばす。
モデルと筆との距離はだいたい15〜25センチくらい。
筆の塗料が多すぎるとモデルにべったりついて台無しなので、
予め紙片で試してからモデルに施すこと。
失敗したり、やりすぎたと感じたら、溶剤を含ませた筆でなでて拭き取ってしまえばいい。