BUILDING SHOUSEIMARU
丸竹水産商店所属 10トン級伊勢湾型底曳き漁船
 building by Phillip Bowker/製作 フィリップ・ボウカー
 フィリップ氏の個人ホームページ/カークリーズ・モデルボートクラブ
 

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製作報告11月18日
やはりラジオコントロールでした。その動力が据え付けられ、船体にも上甲板や操舵室が加えられ、いよいよ完成に近づいてきました。

バルサ材による船体補強の様子
モーター、プロペラ、シャフトの動力系部品と、
真鍮版から製作した舵、舵の軸棒、舵の支持具


見慣れないモーターですが、どれほどの馬力でしょうか。
できれば常識外れなほど強力なモーターを積んで、パワーボートのようにビュンビュン走って欲しいですね。良ければマブチの540以上のハイパワーモーターを日本から送りますと連絡したのですが、果たして取り付けられるでしょうか。
プロペラと舵を仮組みした状態

プロペラシャフトは真鍮製のパイプ(スタンチューブ)に納められています。

そういえば何年か前、よその船ですが操業中にこのスタンチューブのパッキンが抜けて、モーレツな勢いで海水が吹き出てきて沈没しそうになった船がありました。無線での求めに応じて仲間の船が横付けして支えようとしたのですが、浸水が激しく船が危険なほど傾いてきました・・・
船内の動力系の配置の様子
操舵用サーボ、受信機、モーターとプロペラシャフトが配置されました。本物もこの位置に操舵用の油圧器があります。
プロペラシャフトが刺さっているスタンチューブから突き出ているパイプはシーリング用のグリスの差込口でしょうか。

・・・それで「アカン!このままではオレの船までアブナイ!」と沈みかけた船を見放して、結んでいたロープを切断しようとナタを振り上げたのですが、アブナイ船のオヤジが待ってくれと泣いて頼み、悲鳴とも聞えるような無線で助けを呼んで、別の船が反対側を支えたのです・・・
厚紙を使用した甲板の台紙
船倉の蓋の位置が描き込まれています。
また開放部分には、取り外しが出来る船体上部のパーツがはめ込まれます。
操舵室の付いた上甲板の台紙を載せた状態

いよいよウチの船らしくなってきました。
船首甲板のはめ込まれた様子。

・・・しかし、それでも浸水は止まらず、道づれになる船が一隻増えただけでした。こうなってくるともう、僚船もろとも沈むのが早いか港に辿りつくのが早いか、時間との戦いになり、数隻が万一の時に備えて、しかし、我が身の安全のため一定の距離を保ちながら伴走して、沈没寸前でどうにか寄港しました。

普段、水に力強く浮いている船も、いったん水が入ると同じ力強さで沈んでいくんですね。それにしても、なんと水とは重いものかと思いました。
引き続きフィリップ氏から連絡がはいりましたら、このホームページに掲載していきます。
フィリップさんはこのホームページをとても楽しみにしてくださっていて、皆さんの反響にもたいへん喜んでいます。
しかしながら、氏はなにぶん高齢なので、あんまり張り切って無理されてもいけません、「ゆっくりゆっくりでお願いします」と伝えております。どうか皆さんも完成までゆっくりとお付き合いください。またご感想などございましたら当HP掲示板までお寄せください。
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