BUILDING SHOUSEIMARU
丸竹水産商店所属 10トン級伊勢湾型底曳き漁船
 building by Phillip Bowker/製作 フィリップ・ボウカー
 フィリップ氏の個人ホームページ/カークリーズ・モデルボートクラブ
 

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製作報告9月8日 ネットローラーの工作です。
フィリップさんの強いこだわりの感じられる、恐ろしく精密な出来になっています。

切り出されたウィンチ(ネットローラー)の部品

丸いパーツは、機械がないと正確に切り出すのが難しいのですが、フィリップさんは多分持っているのでしょう。

塗装前のウィンチ
ウィンチの台座部

右側(手前)上と左側(奥)から右に突き出している棒板は、ウィンチのクラッチで、これの軸部に凸型の歯車があり、これをローラーの凹に押し込んでウィンチを動かします。
また奥側の丸い帯状の部品はブレーキです。
ローラーをはめた状態

これがウィンチの完全な姿で、モデルは驚くほど正確です。
このウィンチは油圧式で、甲板下に油圧モーターがあります。油圧モーターはディーゼルから油圧を受けていて、エンジンを止めていると動きません。油圧モーター大きなチェーンを廻して上のウィンチを動かします。
ウィンチのカバー部

このカバーは純正品ではなく、ウチの親父がFRPで自作した物です。この部分にブレーキがあるのですが、雨天やシケで水がかかるとブレーキがきかなくなるので、濡れないようこれをつけています。

カバー右の小箱は、魚網を応急修繕するための道具を入れるためのものです。

左のレバーは、操船用とウィンチ操作用です。船はウィンチのところからも操船できます。
マグワ

『マグワ』と呼ばれる底曳(そこびき)用漁具です。
これはフレーム部で、爪の手入れをするために立てた状態です。

漁はこれを手前側に横倒しにして海底に沈め、船で引きずってカレイやコチ、蟹、エビなどの魚を獲ります。獲った魚はこのフレームの後ろにつく、長さ4-5メートルほどの魚網の袋に入ります。

下:マグワを後ろから見た状態
この手前側に魚網の袋が付き、漁のときは向こう側(奥方向)に引きずります。

このマグワのモデルは驚くほど正確で、間違いなく世界初のモデル化でしょう。密かにキット化して欲しかったり・・・。


操舵室

電子部品がぎっしりで、本物以上にハイテクですね。
舷灯を点灯させた状態

見たところマスト上の航海灯も点灯するようです。すごい!
オモテ作業場

甲板も完成し、進水間近です。
トモ作業場

ウィンチとマグワを配置。
あとはマストやデリックの艤装のみです。
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